LOVELIFE4

















さらりとたくし上げられた腹におちたくすぐったい感覚にカカシはなに、と声をあげた。

「あんたさっきからうるせえよ」
「だってさ、目も見えないし、サスケの顔も見えないし、触らせてくんないし」

ないないづくしだよ〜、ってあれ。ふっとかかった息にカカシは数回口をあけたり閉めたりした。ちょっと珍しい。いつもは自分も言い出せないし、サスケが自分でするなんて言う筈もないから、片手でなお指があまるぐらいしかしてもらったことはない。するのは多いが。

「……すんの」
「悪いか」

いや悪くはない。

「じゃ目隠しとってよ」
「見たいのか」
「そりゃ」
「じゃとらねえ」
「あ、そ……」

なんかイタズラされる気分だよ、とカカシはつうっと腹筋の窪みをなぞり、臍をくすぐる髪の毛の感触に身を竦めた。ズボンの前をくつろげられる。

(なんなのよ、もう)

なかば兆したものを湿った手が包みこむ。茂みを鼻先がかきわけて息がかかり、ぴち、と濡れた音が響くのに顎をひいたカカシはすこし息をつめた。まだ細い指が股間のうすい皮膚をたどってやわやわ揉みこむようにする、手管はカカシが施したものそのままだ。おもわずぐっと突き上げると、喉の奥にあたったのかびくびくと口内が痙攣して、サスケがえずいた。

「き、ついならいいよ」

答えは無言で動かされた指だった。その後ろで乱れた呼吸を、ちいさく響くガムでも噛むような音をとぎすまされた耳がひろいあげていくのがわかる。使い慣れたローションのうそくさい香料の匂いを感じた。

(自分でしてんの?)

細い指を何本いれているのだろう。ちゃんといいところに届いているのだろうか。唇にまたつるりと吸いこまれてカカシは腹筋に力をいれる。頭が焦げ付きそうだ。

「ぅ、ん……ッ」

耳元で聞こえた声に顔をうごかすと、頬にキスをおとされ、鼻先をあまがみされる。唇をかすめるように舌がなめ、肩口にサスケの頭がのるのがわかった。ぐっとつかまれて、沈めてくるがぬるりと滑る。

「きつくない?」

顔をよせるとかぶりをふったのか、髪の毛が掠めた。

その感覚はただしく呑みこまれるといったほうが相応しい。腹にあてられたサスケの手のひらがぶるぶる震えている。ギィっとソファのスプリングが軋んだ。

「ぁ……く」
「ね」
「……なん、だよ」

一番きついところを呑みこんで、ぐうっと落としサスケはあさい呼吸をくりかえした。だまってろ、っつったろ、と言われてカカシは唇を舐める。

「腕ほどいて。これ、邪魔だよ」
「だめだ」
「じゃ、この目隠しだけでも外して。顔みせてよ」

声が掠れているのがわかる。鼻先でサスケの髪をかきわけ、耳元ちかくに噛みついた。

「ぅ」
「それぐらい、いいでしょ。がまんしてんだからさ。こんなに」
「ぁッ」

ぐっと腹筋に力をいれると、サスケが慌てたように腕を突っ張る。ぬるついてるのは潤滑につかったジェルのせいだけではない。はずして、と駄目押しのように言えば、しょうがねえなと震える声がかえった。結び目をなんどものがす指先をつかまえて、口の中に入れて噛みたいが腕はきつく縛り上げられたままだ。へんなことも下手に上達してしまって、ある意味いい教師なのかなとおもわず苦笑がもれる。

「……ん、だよ?」
「キスして」

目隠しがずりおろされて、視界に光がもどってくる。夕方の光がカーテンのすきまから斜めにさしこみ、サスケの頬に陰をおとしていた。うすく目ををあければ睫がちいさく震えている。いいからすこし黙れよ、と声が間近できこえて顎をつかまれ、口を塞がれる。

ぬる、と忍びこんできた舌のなれた動きにちょっとまちがったかも、とカカシは眉をさげた。やれやれ、とため息をつきながら、舌先に歯をたてるとカカシの胴をはさんだ太股がぴくりと跳ね、唇がわなないた。やっぱだめだ、とサスケが目隠しをずりおろしてまた視界をふさいでしまう。

「なにもさ、ここまでしなくたっていいじゃない」

フン、と笑う声がかえってくる。きっとえらそうな顔をしているに違いない、その顔はけっこう好きだからちょっと目隠しがうっとうしい。

「腕いたいんですけど」
「嘘つけ」

後ろ手に縛られたままぐっと首元を押されればひっくり返るしかない。ざらりとシャツをたくし上げられ、すこししめった手のひらがカカシのわき腹を撫であげた。すこしはやい息遣いにサスケが興奮しているのが肌でわかる。

(あ〜まずい)

こういうのは大好きなのだ。

「動いてくれんの」
「……悪いかよ」

ううん、とカカシが笑ったのにサスケはちょっと目をみひらき、眉をひそめた。

「好きにして〜」







あ、あ、と小さくサスケが声を洩らす。喉を鳴らしカカシの腹あたりのシャツをぎゅうっとにぎり、首を振った。のけぞった頤から汗がちりカカシの頬におちた。冷たい感覚にカカシは唇まで流れたのをなめとった。すこし塩っぽい。目隠しはずりおちて、視界はとっくに明らかだった。

「こんぐらいがいいの?」
「……う、ごくなッ」
「もうちょっと早くしちゃダメ?」
「く、……ッ」
「ねえ、まだこっちだけじゃいけないでしょ?」

ちらり、とサスケが笑った。

「あ、んたの手を、ほどけって…?」

ちいさく、ばあか、と罵られる。
カカシに覆い被さって、ちいさく体をゆらすサスケの、ファスナーから差し込まれた指先がうごめいているのがわかる。つながったところにかかる圧迫がきつく絡むようで、カカシは右目にながれこんだ汗にきつく目を閉じた。

「ずるいでしょ……それ」
「すきにしろ、っつったの、あんただろ。マグロ」

ぐっとサスケが上体を倒してくる。黒髪がゆっくりと落ちてきて、また目隠しをされてしまった。カカシは薄い唇に歯を立てる。

「いてえよ」
「どこで覚えた、そんなの」
「……あんたのせいだろ」
「……あー…もう」

もう無理、とカカシは呟いた。

「――ッ」

がつん、とひきたおされ、後頭部を床にうちつける。

「―――――は、ァッ」
「ごめん、ねー」
「て、めえッ」
「ごめん」

カカシにしては口早につぶやくとおざなりに頬にキスがおちる。両足をいたくなるほど開かされずるりと引き抜かれる。ひゅっとサスケは息をのんだ。

「ぁ、あ、アッ」

のがれようと身を捩ってもソファの背もたれとカカシの体にはさまれて逃げられない。 喉の奥で声をおしつぶし、カカシはきゅうっと唇をかむ。ぶるぶるっと胴震いをして、カカシは息を吐くと痺れた腕をもちあげ、顔にひっかかった額宛てをむしりとる。鼻先に雫をつくった汗をぬぐい、はりついた前髪をかきあげると、ため息をついた。せわしなく膨らむサスケの腹からしろくシーツに流れおちていくのを指で撫でる。

「あー……知んないよ」
「……っ?」
「ニ個しかもう残ってないけど、ま、いいだろ」
「……ァッ!?な、んで、あ、あッ」

戸惑うサスケにごめんねと口だけで言う。
ちょっと面白いから縛られてみたら意外にはまってしまったとかは言えない。
さっきなんかあまりにはやく終わってしまったせいで、なんだか不完全燃焼だ。

(ま、後始末するし)

大丈夫だろ、とカカシは笑った。


















「LOVELIFE4」/カカシサスケ






カカシ生誕エチャ中にカチルさんとRIKOさんと私で
「先生をしばり目隠しエロ」に大萌え。
チャット中に八割即興でかいたもの。

エロが描きたかっだけなんです(リピートアフタミー)










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